慶應通信、遮る雲なきを

慶應通信(68期春入学 法学部乙類)。写真・カメラは「http://snrfly.hatenadiary.com/」へ移動しました。

「大阪都構想」結果から少し仮説

昨夜は「大阪都構想」の開票速報、各メディアの解説を遅くまでみていました。

大阪市民の方には申し訳ないのですが、端から見て面白かったです(政治的に興味深かった、という意味です)。

神奈川県民なので、「大阪都構想」は他府県の問題ですが、政治学専攻で、しかも政治理論(世論形成、政策転換、投票行動とか)を卒論テーマにしようと思っているのでとても興味深くみていました。

さて、今回の住民投票には考察に値する政治的側面が多々ありそうです。

結果判明後、大阪自民の方が記者会見で、勝因の一つに「20年〜30年早かった」と言っていたことに納得感がありました。20年〜30年は長く見過ぎでしょうが、5年〜10年早かったのではないかと思います。

例えば...

1)18歳から投票権があれば結果は違ったのではなかろうか。

2)既に消費税10%が導入され、将来に向けた福祉の国家対応が確定していたらどうだったであろうか。

3)大阪府大阪市の財政不安や経済規模の縮小が、大阪市民にとってもっとリアリティを持ってきたらどうだったろうか。

4)先に府・市の政策としての高齢者等への福祉切り捨てが行われ、それが落ち着いた頃投票が行われたらどうだったろうか。

5)アベノミクスの成果が表れ、景気の実感が出ていれば、都構想に必要な財源の不安も少なかったのではないか。

6)「都構想」「大阪都」というネーミング違和感がある方もいる。違う「名称」が策定されていたらどうだったろうか?

7)橋下市長がもっと歳を重ね、カリスマ性を持ちながらも、落ち着きがある物言いができればどうだったろうか。

 

思いつきのタラレバレベルですが、ちょっと考えただけでも「時期は今ではない」要因がズラズラ出てきます。これらが仮説になりうるか、後日考えてみます。

大阪市は改革のタイミングを逸したといえますが、いずれ1)〜4)は現実化するので改革のチャンスはまたくるのではないかと思います(そのときは都構想ではなく道州制の議論がかもしれませんが)。

高齢者が自分の不利益回避のため(福祉切り捨ては困る)反対したとの意見がありますが、自分のためだけではないでしょうね。高齢者が自分の不利益を現実感もって感じていたのは確かでしょうが、自分の子、孫にもこの不利益が及ぶことを心配をしているはずです。つまり若い人だけでなく高齢者も将来をみていると感じました。そういった意味から今回の結果は世論が反映された結果でしょう。

卒論は、来年の参議院選挙を題材にしようと思っていたけど、今回の住民投票も事例としていいかもしれないです。でも大阪は特殊かなぁ.....